恥ずかしくイジメたい。

久し振りに雨が降った。
結構激しく降ることも。

狙いすましたように、窓硝子に雨粒がぶつかる。
まるで意思を持っているかのよう。
ぶつかると、四方に砕け散る。
硝子には、小さくなった雨粒だけが残る。
その雨粒に、次々と砕け散った欠片が集まる。
だんだん大きな雨粒となり、自分の重さに耐えられなくなって、雨垂れとなって流れ落ちる。

僕の中でも、S の粒がいろんなものに当たって、砕け散る。
そんな沢山の小さな欠片が集まって、僕の中で大きな粒になってしまう。そして、僕からこぼれ落ちてしまう。
また、小さな粒に戻る。
でも、決して無くならない。

こぼれ落ちる前に、あなたのこぼれ落ちそうなM の粒と混ぜ合わせたい。
2つの粒は交ざり合って、見たことのない色に輝くはず。
きっと二人が満たされる「時」をもたらしたくれる。